催眠
「催眠(さいみん)」とは、心と身体の緊張を和らげることにより、人工的に作られた「睡眠(すいみん)」に似た状態です。この状態をわかりやすく言うと、起きている状態と寝ている状態の間になります。この状態を「催眠状態」と表現します。
催眠状態は、睡眠(すいみん)と違い、暗示を容易に受け容れられる状態にあるため、簡単に暗示を与えることができます。
「催眠(さいみん)」は、別名で調整と呼びます。調整というのは、潜在意識を意識的に訓練する事を意味します。つまり、調整をおこなうことで、人間の生命力や自己免疫力、或いは、自然治癒力(ホメオスタシス)を引き出すことになります。
「催眠状態」というのは、決して魔法やマインド・コントロールによって作り出される異常な意識状態なのではなく、自分自身で暗示に反応しやすい状態に導き、自分の意思に基づいて、作り出される意識状態なのです。そのため、自分自身で催眠状態に入っていき、潜在意識に働きかけるので、「自己催眠」ということになります。
催眠術
「催眠術」とは、意図的に催眠状態を起こさせる技術をいいます。また、暗示感性(暗示に反応する事)を促進させ、より暗示に反応しやすくし、運動支配、感覚支配、健忘支配、幻覚支配まで持っていく技術になります。
「暗示」の力を利用して、術師が催眠をかける「他者催眠」であり、顕在意識への働きかけによりおこなう方法が「催眠術」になります。
ちなみに、人工の約3割の人たちは、最も深い催眠状態にあっという間に入るという統計を基に、ショー的催眠術をおこなう際は、被暗示テストをおこない、ゲストを選ぶようにしていると言われています。